第6章 32日目
「まだ、早いんだよ」
「何が?」
「まだ寝てない」
「は?」
「が寝ないと帰れない」
「なんで、会いたくないの?」
「会いてえわ、馬鹿」
「馬鹿じゃねえぞ、ばか!」
「やっぱ相葉さん疲れる」
「ちょっと、
勝手にやって来といてそれなくね?」
「あーがいいー」
「うっわ、最低。
俺だってちゃんがいい!」
「やるかぼけ」
「もうお前帰れよ!」
「やだ!」
「なんでだよ!」と笑う相葉くん。
だって、もたないんすよ、理性。なんて枕を抱きしめたまま聞こえるか聞こえないかの声でボソッと言ったら、また大声で笑われた。
これだからバカは嫌いなんだ。