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アンバランスな恋模様Ⅱ
第5章 31日目
「…ただいまー…」
誰もいない彼の、いや私たちの家に私の声だけが響いた。
仕事から帰ってきて彼のために何か美味しいものを、と冷蔵庫を開ける。
そこには彼が買ってくれたゼリー。朝の手紙を思い出して口許が緩むみ、それを手に取ると、下に隠れていた紙切れに気づいた。
『今日19時には家に帰るから、
ゼリーは食べずに待ってなさいよ』
そのメッセージの名前に胸が高鳴る。
計を見ると、時刻は18時54分。
もうすぐ二宮くんが帰って来る。
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