• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第5章 31日目












なんてこった。

彼女との生活1日目だっていうのに、こんな日に限って収録の押すこと押すこと。

携帯を見ると時刻はAM1:45。



「…寝てるよな、」



気づかないうちに思いが口から出てしまった 。

その独り言に気づいたマネージャーが、ハンドルを握りながら口を開く。



「彼女さん、ですか?」

「…まあ、そんなとこ」



あの事件以来、マネージャーは何かと協力してくれていた。私としては信頼のおける味方が出来て、心強い。



「まだ続いてるんですね」

「うん、お陰さまで」



信号が赤になり、車が止まるとマネージャー はミラー越しに私を見る。



「家で、いいんですか?」

「…家で、いいんです」


だって今日から彼女は私の家にいるんですから。



「二宮さん、顔、ニヤついてますけど」



どうしたんですか、と言うマネジャーが不思議な光景を見るかのような視線を向ける。



「ああ、ごめん」そう言ってなかなか元には戻らない口元を手で隠した。

目をつむる頭の中には、君のことがいっぱいで。








/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp