• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第2章 28日目









「…二宮くん、上手だね」



またダンマリになる彼に構ってもらうために 口を開く。



「なにが?」

「髪の毛。上手く出来ないよこんなこと」



私のまだ巻き終わらない髪の毛を、右手でサラッとかきあげた。それが微妙に耳に当たってなんだかくすぐったい。



「サラサラ」



突然そんなことを言い出す彼。それは、褒めているのでしょうか。



「う、ん?あ、りがとう」

「俺と違う匂い」



私の長い髪の毛先を持ち、自分の鼻へと近付け、上目使いで私を見る。

その視線につい視線を逸らしてしまった。私はまだ彼のこの視線に慣れずにいる。



「…シャンプーが「一緒がいい」

「…はい?」

「あなたの匂い好きだけど、 一緒がいい」



えーっと、それはシャンプー変えよっかな発言でしょうか。






/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp