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アンバランスな恋模様Ⅱ

第15章 41日目










「で、それから話したの?そのことを
 二、・・・その彼氏に」



二宮くんの名前を隠す住久くん。


「言えないよ…、
 彼女と会ったことも言ってない」

「が、まだその人と
 付き合っていきたいなら、
 俺は言わなきゃいけないと思う」

「……うん」



わかってる、
わかってるんだけど




俯く私に


「…怖いよねえ」

とあきちゃんが呟いた。




「………」

「…そんなん怖いに決まってんじゃん
 黙って2人でご飯?
 ましてや元カノでしょ?
 意味深なことまで言われてさあ!
 …そんな状況で信じたいけど
 心の底から信じられない自分も嫌だし…」



あきちゃんが
私の気持ちを代弁しているかのようで。

「……、
 私も智也と同じ意見だけど…
 は何も悪くないんだから
 自分のペースで自分のタイミングで
 思ってること伝えたらいいよ。
 ここで相手のことばかり考えるのは
 違うと思う。まずはさ、
 自分の思いを大切にしてあげなきゃ」



あきちゃんが私の目を見て
うん、と頷いた。

「……あきちゃん…」


自分の思いを大切に、
なんて考えたことなかった。



「智也、その彼氏とやらに
 会ったことはあるの?」

「…あ?…お、おお、あるよ」

「その人はのこと
 ちゃんと考えてくれる人?」

「…うん、そこは俺も自信がある」

「…そ、じゃあ大丈夫だね、
 きっとが1人で悩んでる方が
 辛いと思うよ、彼も」

「…そうなのかな?」

「きっとそうだよ、
 言わないと気付かないこと、
 男と女は多いんだから」



私に微笑むあきちゃんに向かって
住久くんが


「お前ほんとに俺の彼女かよ」

となんだか嬉しそうで。




まだ解決はしていないけれど
2人のおかげで気持ちが軽くなった。








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