第14章 40日目
「で、和也とどれくらい?」
「あ、えっと…1年くらいです。」
「へえ、たった1年で同棲?
すっごいなあ、ちゃん!
私、家ですら
あげてもらったことない気がする」
あはははは、と笑う目の前の綺麗な女性。
ストレートの艶やかな長い髪、
肌なんてすごく白くてツルツル卵のよう。
メイクも薄いのに、
手を抜いていない感じが伝わってくる。
私とは違う、少し大人の女性。
「あの…本物の…
永尾、美嘉さん…ですか。」
目の前の女性はポカンと口を開け、
私の顔を見て一瞬止まる。
「あ、はははははっ!
うん、そうだよ!永尾美嘉!本物って…!」
お腹をかかえて笑う。
「だ、大丈夫ですか」
「う、うん、っごめん…
あー…疲れた。」
こんな素敵な美嘉さん、
実は二宮くんの元カノである。