• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第12章 38日目







「にのみ、パパよりもつおい!?」

「うん、パパはにのみの次に強かったかな。」

「パパよあい!」

「だからは諦めなさい、」

「うん、わかった!」



 その瞬間、さっきまでしがみついていた隆太が私からパッと離れ、ハンバーグの準備されたテーブルへと向かう。

 「ハンバーグ、ハンバーグ!」とハンバーグ躍りをする隆太はもう結婚するリストから私を外したんだ。

 なんだか…振られた気分です。






「…にのみさん、大人気ないです。」

 と言うと、悪い顔した二宮くんが、ふふふっと笑った。



「ああいう若い芽は、早いうちに刈り取らなきゃね。」



 そう言い残して、二宮くんが隆太のそばに行く。

 隆太と二宮くんがじゃれる姿を見て、未来を想像してしまった。今すぐになんて願わない。いつか、いつかもし一緒になれるなら、こういう日もあるんだろうなと、胸が暖かくなる。













「りゅうた、なにその踊り。」

「りゅうたハンバーグすきー。」

「にのみのちゃんは
いっつもハンバーグばっかだぜ?」

「いーなあ!まいにち!?」

「うん、毎日。」

「りゅうたもまいにちハンバーグがいー!」

「にのみみたいに格好良い男になったら
毎日ハンバーグだな。」

「ぼく、にのみになるー!」

「はっはっは、早く私を追い越してみなさい。」

「おいこすー!」

「ーりゅうたが俺みたいな格好良い男になりたいんだってー!」


 …本当に二宮くんは子供が苦手なんだろうか。


/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp