第12章 38日目
全く引き下がりそうもない隆太に諦めがついたのか、二宮くんがハア、とため息をついて真面目な顔をした。
「………りゅうた、
ちゃんと結婚したら
毎日オバケでるけどいいの?」
「でないよ」と冷静に二宮くんにツッコミを入れたのに、意図的に無視された。
「え!…そおなの?」
と驚く隆太が二宮くんの方を向く。
「うん、りゅうたオバケと闘える?怖いよ。」
「お…オバケ…」
に、にのみさん、隆太が本当に怖がってます。酷すぎます!
「…にのみは、こわいオバケ…やっつけるの?」
「うん、こうやってね、
ここからビーム出せるの。
にのみ強いんだぜ?」
「にのみ、つおい!」
「うん、今世界で一番強いよ、確か。」
なんの根拠があって世界一。声に出せないのはまた無視されるからです。