• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第12章 38日目








「りゅうた、ご飯だよ。」


 「はあい!」と言って隆太が準備の出来たテーブルの前に着席すると、二宮くんが隆太の背中をポンポン叩いて、「立ちなさい」の合図をする。



「ほらりゅうた、お前手洗ってないよ。」

「りゅうた、お手てきれい!」


 隆太が二宮くんに小さな手を2つ、パーして見せる。

 ウンともスンとも言わない二宮くんがその手をぎゅっと掴み、上に引き上げると、隆太が自然と立ち上がる形になった。



「はーい、行きますよ。」

「ちゃあん」と私に助けを呼びながら、引きずられるように消えた隆太に笑ってしまった。


 なんだ、かなり仲良しじゃないか。







/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp