• テキストサイズ

アンバランスな恋模様Ⅱ

第11章 37日目







「あ、あし!?」

「久しぶりに会う同級生が急に女になって現れたら、ほっとかないよ、男としては。」




 二宮くんがソファーに座ったまま、上目遣いで首を傾げるように私を見る姿が、そのセリフとはアンバランスで。可愛いくって。






「に、二宮くん、…ふふふ。」


 思わず笑いがでると、二宮くんが少しだけ不満そうな顔をした。



「ねえ、さっきから笑いのツボが違いすぎて驚くんだけど。」

「これは面白い方の笑いじゃなくて、嬉しい方の笑いです。」

「もう、嫌味が通じない人って疲れるわ!」

「ふふふ、あーあ、なんで今日なんだろ。」

「なにが?」

「…同窓会、行きたくなくなってしまいました。」






 二宮くんとの休みが一緒になることなんて、珍しい。そんな時に限って私に用事があるなんて。





/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp