第18章 赤い月夜 [次の日]
~烏野side~
「おっ!!?おいノヤ!!」
「ん?」
練習前の着替えの時、田中がとっても驚いた。
なぜなら、
「どーしたんだよ!!その首!!」
と、西谷の首を指差した。
西谷はすぐに隠した。
「キスマークにしてはひどいよな・・・」
と、何も知らない田中は西谷に近づき傷を見ようとした。
「な・・なんでもねぇよ!!」
と、顔を真っ赤にして怒った。
「ん・・・ねぇ日向。その首の傷どーしたの?」
と、日向の隣で着替えていた山口が気になった。
「ふぇ!?な・・・なんでm・・」
「なんでもねぇよ!!!」
「えぇ!!?あっ・・・うん・・・」
山口は、なぜか急に怒ってきた影山にびっくりした。
「ふーん、その首の傷王様が付けたんだ~。さすが王様。独占欲強いねぇ~・・・www」
と、月島が嫌みったらしく言った。
「違っげぇわ!!ボケェ!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
旭は、大地の首に付いた傷を気にせずにはいられなかった。
(あれ・・・きっとあれだよな・・・昨日の俺状態の・・・あれだよな・・・ってことは・・あれをやったのって・・・・やっぱスガだよな・・・・・。)
「おーい、旭!」
「ひゃい!!」
急に菅原に呼ばれてかなりビビった旭。
「ひゃい?まぁ、いいや。烏養監督が呼んでたよ。」
「あぁ・・・ああ・・・・今・・・行くよ・・・・」
と、おどおどしながら二人から離れた。
「・・・・ふふ、旭お前の傷の意味分かってるみたいだな。大地」
「あぁ、さっきからあいつが首見てたのは分かった。」
「多分あいつもやったな。西谷に」
「影山もだな。みんな苦労が絶えないな」
「ハハハ、俺らも相当苦労しただろ?」
と、二人は笑いながら部室を出た。
--おまけ--
「最近のお前らは、恋愛やらにうつつを抜かすような奴が多いみたいだな。」
と、烏養が言い出す。
「恋愛をする暇があるような奴らのために、今日から練習5倍だ!!」
という、死刑宣告
「ちなみに、影山と日向は10倍な」
「えぇー!?なんでっすか??」
という日向の質問に対し、
「・・・・・てめぇらの行動を悔い改めたら分かるぞ」
と、恐ろしい顔で答える烏養であった。