第17章 赤い月夜 [木兎×赤葦]
そのまま部屋に連れて行かれた俺
「はっはっはー!どーだった?俺の忍耐」
「忍耐強いんなら、いちいちしょぼくれないでないでくださいよ・・・」
と、木兎さんに背を向けた。
その時、後ろから木兎さんに抱きしめられた。
「なんですか?」
「いや・・ちょっと忍耐使いすぎたから・・・」
癒してよ・・・
と、耳元で囁き首を舐めてきた。
「木兎さん、今日は変ですよ・・なんかまるで・・・」
「まるで・・・?」
「人が変わったみたいです。まるで別人ですね」
「・・・ふっ・・・いつから気付いてたの?」
「木兎さんの背中、散々見てきましたからね。さっき立ち止まって月を見ましたよね?あの辺りからいつもの木兎さんじゃないって思ってました。」
「ふ~~ん。さすが彼女さん♪」
「誰が彼女ですか・・・」
「で・・・俺が何者かは分かってる?」
「いえ・・・そこまでは・・・・」
「へぇ・・・じゃあ・・・・・」
と、俺は抱きしめられたままベットに倒された。
木兎さんは俺を離さずに俺の上に来た。
「しっかり教えてやる」
いつもの木兎さんと違い、色っぽく舌なめずりをした
そんな木兎さんに不覚にもときめいてしまった。
「んっ・・・ふっ・・・・・」
彼は、俺の首に噛みつき血を吸いだしていた。
その度に俺は声を殺す。
「はぁ・・・ねぇ・・・もっと声出してよ」
「はぁ・・はぁ・・・・嫌ですよ・・」
「そう・・・じゃあ、次はこっちかな?」
と、彼はおれの足を持ち上げて内太ももに牙を当てた。
「んんん!!」
「おっ、いい反応♡」
といい、また吸い付きだす
どんどん深く刺さってくる痛みと、それに合わせて襲ってくる・・・
「んぁ・・・・」
「おっ・・来た来た、良い声」
徐々に声を抑えるのもつらくなってきた
その度に彼をエスカレートしていく彼の行為
「次は・・どうしよっかな~・・・」
あぁ・・・俺は少しずつ・・・でも確実に梟の皮をかぶった悪魔に食われていく・・・・。