第16章 赤い月夜 [黒尾×研磨]
クロは、笑っていた。
でも目は泣いていた。
涙を流しながら笑っていた。
「クロ・・・どうしたの?」
と、俺はクロの頬に触れた。
「分から・・ねえ・・・。お前にひどいことしてるのは分かってる・・・でも、今すげえいい気もちなんだよ・・・もっと・・・もっとって・・・俺の中の何かが・・・疼いてんだよ・・・。」
と言い、触れていた俺の手を掴みまた引き寄せた。
「はぁ・・・研磨、次は・・こっちの首・・噛むぞ」
ガリッ・・・
「んッ!!」
また、クロが首を噛んだ。
さっきよりは痛くない・・・
いや・・・むしろ・・・・
「んん・・・く・・・クロ・・・」
俺は、血を吸っているクロの肩に手を回した。
「んぁ・・研磨?」
「く・・・クロ・・・」
(もっと吸って・・・・)
そう思っただけで彼の服をぎゅっと握った。
「なんだ・・・?もっとか?」
と、クロは顔を高揚させ笑った。
「・・・・///////(コクン)」
「ふっ・・・じゃあ脱げ」
といい、俺をベッドに座らせた。
俺は、クロの言うとおり服を脱いだ。
「研磨、おいで」
ベッドに座っているクロの膝の上に座った。
「研磨・・・」
クロは、俺の顎を持ちキスをした。
そして、舌を噛んだ。
「んんん!!」
口の中が血の味でいっぱいになった。
「あぁ・・く・・・クロ・・・」
「はぁ・・研磨さっきより血の味が濃い気がするぜ」
と、頭を撫でた。
「はぁ・・悪いな・・研磨・・・・まだ足りねぇわ・・」