第16章 赤い月夜 [黒尾×研磨]
~研磨side~
「研磨さーーん!!トス上げてくださぁい!!」
リエーフが走ってきた。
「えっ・・嫌だ」
「何でですか!!俺早くエースになりたいんです!!」
「なら、早くレシーブできるようになってよ・・・」
「う゛っ・・・・」
と、俺は早々にリエーフから離れた。
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「お疲れっしたー!!」
「っしたー!!」
(はぁ・・疲れた・・・早く帰ってゲームしたい・・・)
「おい研磨!!帰るぞ」
クロに呼ばれた。
(あぁ・・・めんどくさい・・・)
「なぁ研磨、ウチにアップルパイ買ってあるみたいだけど来るか?」
「ん・・・行く」
と、俺はゲームに目を落としながら答えた。
「・・・。っつか今日変な月だな・・・」
「ん・・・」
あんまり興味がなかったからちゃんとは答えなかった
操向しているうちに、クロの家に着いた。
「クロ、着いたよ・・・開けて」
俺は、クロに言ったがクロはなぜか動かなかった。
「クロ・・・?」
何かおかしい・・・・
「クロ・・・?」
「・・・研・・・・・磨・・・」
「な・・・に!!??」
突然クロに引っ張られた
そしてそのままクロの部屋に連れてこられた。
「クロ・・何!?」
「はぁ・・・研磨・・・」
クロの息が荒い。それに・・いつものクロじゃない。
「クロ・・・うわぁ!!」
クロに引っ張られて抱きしめられた。
「はぁ・・研磨・・・」
という、弱い声のクロ・・・
ガブッ!!
「えっ・・・」
首が・・・痛い・・・いや・・・むしろ熱い!!
「く・・・・クロ!!い・・・痛い!!」
ジュ・・・グジュ・・・・チュ・・・・・
クロは、何も答えてくれない・・・
「く・・・クロ!!」
大きな声で言った。
その声にさすがに首から離れ、俺を見た。
その顔は・・・・・、