第14章 赤い月夜 [松川×花巻]
「はぁ・・・松・・もっと・・頂戴」
と、口に血を付けたまま花は俺に近づいた。
「花・・」
花は俺にキスをするかのように唇を咥えた。
そして、そのまま噛みついてきた。
「ん・・・・!!」
血が溢れる唇を吸う花
だが、花の唇からも血が出ていた。
『さっきから彼、君の牙で口切ってるけど大丈夫?』
と、心が言ってきた。
確かに、花は血を吸うのに必死で俺に生えた牙で傷つくのも惜しんでいなかった。
「・・・・・。」
俺は花の肩を押した。
「えっ・・?松?」
切れた唇から流れる血と俺の血が花の口から流れていた。
俺は、その口を舐めそのままキスをし舌を絡ませた。
「んっ・・松・・・血・・・吸って・・・」
と、花は服を脱ぎ俺の肩に手を回し肩に顔を乗せた。
花の首からいい匂いが漂っていた。
「はぁ・・松・・・いい匂い・・・」
と、首元の匂いを嗅ぐ花。
その匂いは、俺の理性を音を立てて壊した。
俺は、花の首を噛んだ。
「あぁ・・」
チュウ・・・チュク・・・ズズゥ・・・・
「はぁ・・松・・気持ちいぃ・・・」
「花・・・お前も・・・・」
「うん・・・」
と、花も俺の首に噛みついた。
部屋中に2人の吸血の音が響く。
『う~~ん、いいねいいね♥興奮するね~♥』
(ちょっと黙ってろ)
『は・・はい・・・』
「んあ・・ま・・松・・・。」
「はぁ・・お前の血・・すげえうまいな」
口についた花の血を舐めた。
「松・・」
花は、口を開けたまま物欲しそうに俺を見た。
「ふっ・・・花、すげえ顔してる・・」
と、優しくキスをした。
「んんぁ・・松・・・最後まで・・・」
「んあ?そーだな。俺も・・・限界だ。」