第12章 赤い月夜 [影山×日向]
~影山side~
「さっさと帰って飯食えよ!!」
「おぉーーっす!!」
部活が終わって今日も『坂の下商店』で肉まんを買って日向と食っていた。
「おい・・・」
「ん?なんだよ」
俺は坂の下商店の前に座り込んで日向を呼んだ。
「こ・・・・こ・・・・」
(こっち座って食えよ)
「こ・・?なんだよ!はっきり言えよ!!」
「う・・うっせえ!!」
「ってか、何お前だけ座ってんだよ!!俺も座る!!」
「えっ!?ちょ・・・お前・・!!」
(マジかーー!!)
「////// っっつか、今日変な月だな。いつもより赤i・・!!?」
ドクン・・・・・・
えっ・・・?なんだ?
『君、ちょっと体貸してくんない?』
っっ!!誰だ・・・
『俺はヴァンパイヤ。今宵は俺たちの夜なんだ。体貸してくれよ』
ふ・・・ふざけん・・・な・・・。
「ん?影山?どした?」
「い・・・いや・・・。」
『あれ~?君案外強情だね。』
「くっ・・・うるせえ・・・。」
「はっ?なんか言ったか?」
「はぁ・・・言って・・・ねえよ・・・。」
やべぇ・・体が・・熱い・・・苦しい・・・・。
「おい、影山!!お前体調悪いだろ?」
「わ・・悪くね・・・うわあ!!!」
「影山!?」
くそ・・・!!
『ほらほら、早く貸してよ。』
「く・・貸さねぇ・・!!」
「何言ってんだよ・・影山!!」
「日向・・・お前・・・帰れ・・・」
「えっ?影山・・なんで・・・。」
「いいから早・・・うわぁぁああああ!!」
「影山!!! ・・・どうしよう・・・そうだ!コーチ!」
ガシッ!!
な・・なんで日向を止めてんだよ・・コーチを呼べば・・・
「えっ?」
日向も混乱している
「はぁ・・・はぁ・・・・。」
苦しい・・体が・・言うこと聞かねぇ・・・。
「影山・・・?」
「はぁ・・はぁ・・・・。」
俺は、気力だけでも日向を見た。
「えっ?影山??お前・・なんだよ・・その目・・」
目・・・?
まさか・・・・!!!