第8章 烏野一家の日常2 [日向総受け]
放課後・・・
「よし、じゃあそろそろ龍兄ちゃんとこに・・・。」
「よぉ~、チビちゃん♪」
「今日一緒に帰ろうぜ~」
と、待ち構えていたように廊下にいたのは三年の黒尾さんと、木兎さんと、二年の赤葦さんだ。
「うっ・・・・(トサカヘッド先輩・・・怖い)」
「ヘイヘイヘ~イ、今日こそは一緒に帰ろうぜ♪」
と、肩に手を回された翔陽。
「えっ・・いや、オレ・・今日・・・。」
「いっつもなんか言い訳付けて俺らから逃げてんじゃん。」
「お二方、いい加減諦めてあげてくださいよ・・大人げない」
赤葦だけは、翔陽に対して淡泊だった。
「赤葦さ~ん・・・。」
と、翔陽は赤葦に助けを求めた。
この瞬間、赤葦も撃沈・・・・・。
「じゃあ、チビちゃん帰るぞ」
「えっ?だから・・。」
「ちょっと、翔陽」
誰かが声をかけた。
「蛍!!」
「今日、母さんから使い頼まれてんでしょ? 早く行ってよね。」
「あっ、うん。」
と、翔陽は木兎から離れ走って行った。
「あぁ~あ・・・今日もダメか~。」
とショックを受ける木兎
と、その横を素通りしていく蛍。
「弟思いだね~メガネ君。」
と、黒尾が突っかかった。
「いや、先輩方こそ男のケツ追っかけてるなんて暇なんですね。」
「あぁ!?」
「ハハハ、別に追っかけてるわけじゃねぇよ。ただ、絶対に気持ちを伝えられない立場にいる方よりよっぽどマシでしょ?」
と、黒尾は蛍を挑発した。
「別に・・・、僕らは可愛い弟に悪い虫が付かないように守れればいいんですから。」