第4章 烏野一家の日常 1 [澤村×菅原]
ピンポー…ン
インターホンがなった。
「はーい。」
と、スガは玄関に向かった。
「あっ!!」
翔陽が声を上げた。
「あんだよ」
隣の飛雄が嫌な顔をした。
「今日仁花さんと一緒に朝練やるって言ってあったんだ!!」
と、慌てて朝ごはんを掻き込んだ。
「あぁ!?聞いてねぇぞ!?ゴルァ!!」
「言ってねぇもん!! いってきまーす!!」
と、翔陽は急いで玄関に向かった。
「ちょ!!てめえフライングだ!!ボゲェ!!」
と、飛雄も急いでご飯を食べた。
「あっ、翔陽おはよう」
「仁花さん!!ゴメン!!お待たせ!!」
「あっ!!いいよいいよ!!早く来すぎた私が悪いんだよ!!」
仁花は玄関先で首をブンブン振った。
「じゃあ行こう!!」
翔陽は靴を履き、自分の自転車を持ちに行った。
「待て!!ゴルァ!!翔陽!!ボゲェ!!!!」
翔陽達が出ていって3分後に飛雄が出て行った。
その5分後、
「おっしゃ!!龍!! 俺たちも行くぜ!!」
「おぅ!!夕!!」
と、龍と夕は勢いよく玄関を開けた。
すると、
「きゃ!!」
という、女性の声が外から聞こえた。
龍と夕は、恐る恐る外を見た。
そこには…、
「「き…潔子さん!!!!!?」」
澤村家のお隣さんで、仁花の母親の潔子さんだった。
龍と夕は、その潔子さんに憧れていたが…
勢い余ってドアをぶつけてしまった。
「潔子さん!!すんません!!!!」
と、深々と頭を下げた。
しかし、潔子さんは
「これ、スガさんに渡しておいてもらえる?」
と、回覧板を渡した。
「えっ?潔子さん、俺たち…」
と、龍と夕は困惑したが潔子さんはそのまま帰って行った。
「潔子さん……」
「俺たちは一生……」
「「貴方についていきます。」」
―――to be continued―――