• テキストサイズ

ハイキュー!! -愛の形-

第39章 獣の願い  [黒尾×灰羽]


『ガァァアアアアア!!!!』


「リエーフ!!俺だよ!!ヒナタだよ!!!」


ヒナタがどんなに叫んでも、真の獣になってしまったリエーフはだたヒナタ達を攻撃し続けていた



「ヒナタ!!そんな獣ほっとけ!!」

「ほっとけるかよ!!!リエーフは…」

「ショウヨウ!!今は大王を倒そう。そうすれば…」


と、ケンマはオイカワを見た
だが、オイカワはすでにいなかった

それどころか、次のフロアに行くための入り口にはクロオが何か術をかけていた


「…ックロ!?」

「……!!」


アオネがクロオに殴り掛かった
でも、それを瞬時に察知したクロオは魔法でアオネの巨体を吹き飛ばした

そして、ヒナタ達にこう告げた

「この結界は、そいつの命と連動している。そいつの命が尽きない限りどんなに扉を攻撃しても破壊することはできないからな」

と、そう告げて消えてしまった


「えっ…どういうこと?」

「つまり…あの獣…リエーフを殺さないと、大王が居る所には行けないってこと」

「そんな…!!うわぁ!!!」


「おい!!んなことしてると、クソオイカワのとこ着くまでに体力尽きちまうぞ!!」

「俺は殺る!!」


と、カゲヤマは弓を構えた
そして矢をリエーフに向けて放った


『ギャァアアアア!!』

「カゲヤマ!!リエーフが可哀そうだろ!!」

「んなこと言ってられねえだろ!!」


と、リエーフからの攻撃を躱しながらヒナタとカゲヤマが喧嘩をしている



《・・・・タ・・・・・・・ナタ・・・・・!!!!》



「えっ?リエーフ!?」

ヒナタの耳にそっと声が流れてきた
それは、人間のリエーフの声


「リエーフ!!」


と、ヒナタは獣の前に躍り出た

「ヒナタ!!」

カゲヤマが弓を構えたが、獣はヒナタを見たまま動きを止めていた





/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp