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ハイキュー!! -愛の形-

第39章 獣の願い  [黒尾×灰羽]


ヒナタ達がやってきたのは、大きな広間
壁も白い明るい広間

「ここは・・・」


「よぉ、待ってたぜ」

俺は、勇者たちの前にリエーフを連れて出た
リエーフは俺の後ろに隠れているが、ぴょこっと顔を出す

「あっ!?リエーフ!!」

「あっ!!ヒナター!!また会えたな!!」

と何も知らないリエーフは、チビちゃん達のもとへ駆け寄ろうとした

その時!!


ガシャン!!



どこからか、リエーフの首元に向かって何かが飛んできた
それは、不思議な石がついたチョーカー

「えっ…何…クロさん!?」

ビックリしているリエーフだが、俺は何も答えなかった
なぜならこれも作戦の内


「ありがとクロ君、さて…。ホントの作戦はこれからだ」


と、オイカワはリエーフに向けて手をかざす
うすると、チョーカーについた石が光りだした


「ウッ…!?うぁ…!!あぁああああ!!!!」


光出した石から魔力が解放されリエーフを包む


「リエーフ!!!」

「やっぱり、これが狙いだったんだね」

「ケンマ!!リエーフが!!リエーフ助けないと!!」

「無駄だ。これが奴らの作戦なんだ。」

「クソオイカワのやりそうなことだ。あの獣小僧ははなから俺たちを殺すための道具だったんだ」


イワイズミが確信を突いた
それを聞いていたリエーフは、光の中で苦しみながら俺を見る


「くっ…クロ…ッ…さっ…うぅ!!…俺ッ……」


俺は、その姿を見ることができず奥へ逃げてしまった


「クロ…………さっ……」


それが、リエーフの最後の声だった


叫び声をあげながらリエーフは、徐々に獣の姿に戻って行った
それどころか、普通の獣ではない幻獣のような白いライオンとなってしまった



「おっ…俺…」

「言ったよね?ショウヨウ…。何が出てきても迷わないで…」


「・・・うん!!!」





「さぁ、リエーフ・・・。チビちゃん達を食い尽くしちゃって!!!!」




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