第39章 獣の願い [黒尾×灰羽]
「ただいま~」
あれから数時間後、俺はオイカワに言われた仕事を済ませ城に戻ってきた
・・・あれ?
いつもなら戻ったら何があってもリエーフが飛んでくるはずなのに・・・
そういえば、城の中が静かだ
「おい、ノヤッさんどうすんだよ!!」
「いや、あのトサカが…」
と、キヨコちゃんのしもべの二人が陰で話している声が聞こえた
「おい…」
「げっ!?」「トサ…いやクロオ!!」
「お前ら、リエーフは?」
きっと俺の顔はスゲエ恐いと思う
自分の中で闇の魔法が放出しそうな感じだった
「そ…それが…」
「さっきまで、かくれんぼしてたんだが…あいつ・・・」
2人の話によると、リエーフはかくれんぼの最中城の外に出ちまって外界に落ちたらしい
この城は、外界から簡単に入れないように特殊な結界が張ってあるから出ることはできても入ることはできないのだ
「はぁ…お前ら、俺がリエーフを探してくるからオイカワにうまく言っとけ」
「おっす!!」「イエッサー!!!」
と、2人はダッシュでオイカワのもとへ行った
「さて…」
と俺は、リエーフのオーラを探した
「・・・げぇ」
リエーフのオーラを感じて、そこのイメージを掴んだ
だが、そこにはクロオが会いたかったけど会いたくなかった人たちがいた
「はぁ…しゃあねえ…行くか…」
と、瞬間移動魔法を使った