第3章 小さな剣と大きな盾 [東峰×西谷]
すると、
「ちょっと、旭さんに何の用っすか?」
と言って西谷が俺と不良の間に割って入った。
「あぁ? んだこのチビ。 」
「子供はとっとと家に帰んな」
と不良達は西谷を罵った。
しかし、西谷は怯まず
「俺は高2だ!! それと旭さんの恋人だ!!!!」
とはっきり言った。
しかし、不良達は恐れるどころか大爆笑
「なんだよ、お前こんな弱そうなヤツと付き合ってんのか?」
「見る目ねぇな~。っつかおっさんじゃんwww」
西谷の顔は、どんどん赤くなった。
俺もなにか言い返したかったが、俺が言ったところでなn…
「旭さんをバカにするな!!!!!!」
西谷が突然叫んだ
「旭さんは、確かに弱っちいしガラスのハートだけど、どんなに強い敵のブロックでも壊せる力を持ってるんだ!!!!」
「はぁ?ブロック?」
「だから俺の旭さんは、お前ら何かより何万倍も強くてかっこいいんだ!!」
西谷………。
「だから俺は、旭さんをバカにするヤツは絶対許さない!!」
と、西谷は自分より全然デカイ相手だが臆することなく立ち向かった。
「うっせぇんだよ!!このチビ!!!!」
遂にキレた不良が西谷を殴った
「西谷!!!!」
俺は倒れ込んだ西谷を起こした
「痛ってぇ…。」
西谷は、口元を拭ってまた立ち上がった。
「いくらでも殴れよ。でも、旭さんに手を出すな」
西谷…もういい…。
もうやめてくれ……。
「はぁ?生意気だなオイ…いいぜ、お望み通りやってやるよ」
不良がまた西谷を掴んだ
「止めr…」
「コラー!!!!!!!!!!」
警備員が走ってきた。
誰かが通報したみたいだ。
「やべぇ!! 行くぞ!!!!」
不良達は逃げて行った。