第36章 信じて、お前ら [青葉城西メン]
及「正解だよ、彼はあんたとあんたの友達に封印された妖怪の一人。そして・・・あんたのうしろに封印されている彼も、俺たちの者だ」
と、及川は腕を骸骨のそれに変化させた。
神主「ひぃいい!!たっ・・助けて・・・・!!」
及「じゃあ、その封印を解いてよ」
と及川がおどすと、神主は簡単に後ろにあった神棚に手を掛けた。
そして、何かを唱えて手をかざす。
すると、神棚の中から不思議な宝玉が現れて、それは真っ直ぐ及川の手の中へ入って行った。
及川は、その宝玉にやさしく口づけをした。
及「おかえり、国見ちゃん」
そうつぶやくと、宝玉はまばゆい光を放ち跡形もなく砕けた。
そして、その光が一点に集まりひとの形を作っていく。
光が治まると、そこには短い髪に小さなてまりを持った少年が現れた。
金「・・・国見!!!」
我慢が出来なくなった金田一は、彼の名を呼び彼・・・国見を抱きかかえた。
国「・・・・ん、・・・・きん・・・だい・・ち?」
彼は、聞こえるか聞こえないかの声を出した
金「・・・国見!!」
及「・・・国見ちゃん」
と、2人を見下ろしながら及川は優しく声をかけた
国「・・・おい・・かわさん?」
及「国見ちゃん・・ごめんね・・こんなに待たせちゃって・・・」
と、国見の頬を触る
国「・・・いえ・・・、俺・・」
国見は大粒の涙を流しながら及川の手に触れる
及「・・ここにいるメンバーだけにまず言うけど、俺はもうお前らをこんな目には合わせない。約束する。だから・・・・」
もう一度・・・・、俺を信じて、お前ら