第34章 同じ [木兎×黒尾]
ー黒尾Sideー
木「うぅ・・・グズッ・・・」
木兎は泣きまくって今は布団の中にいた
俺は、仕方なくこいつの愚痴を聞く。
黒「まぁ、赤葦にもいろいろあるんだろうよ」
木「グズッ・・・でも・・・俺赤葦のことぉ〜・・・」
黒「マジで好きだったのは知ってっけど、これが普通だろ」
なんて、冷めた答えを返すが俺も例外じゃない。
自覚はなかったが、俺はホモだ
目に入るのは女より男。
部活の先輩やクラスメイト、挙句試合の相手にも惚れかけたことがある
そして、一番好きだったのは幼なじみの研磨だ
小さい頃から一緒にいて、いつからか大事な人になった。
でもあいつはホモじゃない
普通に女と付き合っている。
黒「・・・木兎。」
木「・・・ん?」
黒「お前なんで赤葦が好きなんだ?」
なんて、今のこいつにあんまり聞いちゃいけない質問
木「・・・分かんねぇ」
意外な答えが返ってきた
木「俺、気づいたら男ばっか好きになっちまうんだよな・・・んで、赤葦は俺のこと分かってるし、絶対両思いだって思ってたのに・・・。」
あぁ、俺と同じだ。
こいつも、届かない恋をしていた。
そう思うと、なぜだか・・・
黒「木兎」
木「ん?」
黒「・・・抱いてもいいか?」
木「へっ?」
当然木兎はビックリしていた。
いきなり抱いてもいいかなんて言われたら普通はひくだろう
でも、木兎の答えは意外なものだった
木「・・・俺が抱く」
黒「は?」
えっ?なんで俺が抱かれるの!?
黒「いや・・・お前じゃなくて・・・俺・・うわぁ!?」
と、いきなり布団の中にいた木兎が起き上がって俺を押し倒した
木「だって俺、フラれたばっかなんだよ?・・・だから黒尾、」
ヤラして