第19章 烏野一家の日常 [澤村×菅原]
「これ・・・」
それは、前から欲しいと言っていた指輪だった。
「今日、偶然見つけたから・・・特別な日に上げようと思ったんだ。今日が・・・そうだろ?」
と、スガの顔を見た。
するとスガは、突然立ち上がり、引出しから小さな箱をお取り出し大地に渡した。
それは、大地がスガにあげたものと全く同じものだった。
「・・・考えてることは・・同じだな・・・」
と、目が赤く涙の跡が付いた顔でほほ笑んだスガ。
と、言いスガは大地にあげた指輪を取り出し大地の左薬指にはめた。
「はい、20年目の結婚指輪だべ?」
と、笑った。
「・・・じゃあ俺も」
と、大地はスガにあげた指輪を取り出しスガの左薬指にはめた。
「スガ、これからも俺の奥さんでいてくれますか?」
「はい、喜んで」
と、二人は手を握り合い、キスを交わした。
「スガ、ホントにゴメンな・・」
「もういいよ。大地はやっぱただでは転ばんな・・。」
と、笑う。
「なぁ・・スガ・・・」
「ん?」
「結婚して20年だけどさ・・・」
「うん。」
「もう一人子供作る気ない?」
「ない。微塵も」
「ですよね・・・・」
と、大地は肩を落とす
「ほら大地!!下行くよ。ガキども待ってるだろうから」
「あぁ・・・」
と、しょぼんとした大地
「大丈夫だよ。今夜は寝る気ないから♡(ウィンク)」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
スガは大地に痛恨の一撃を与えた。