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Dye D? 2

第27章 謎の違和感


 部屋に入った安田は
足元に散らばっている本に驚きつつ、
本を踏まないように歩いて部屋の奥に進んだ。

その後から横山も進み、部屋のベッドに腰を掛けた。


横山「で、話ってなんや?」

安田は、
ゆっくりとした口調で話し始めた。

安田「俺な、ゲストの事がちょっと気になってな。
ホテルのパソコンをいじくってたんや」


そう言いながら、ある紙を横山に手渡した。


安田「それ、今回の写してきたんや。
ゲストを決める順番が、今回は俺やったんや。
前はマル、次が俺、その後に、
横ちょのサインもあるやろ?」


横山は安田の言葉に添って
目で文字を追いながら無言で頷いた。


安田「俺、まだ選んでないのに最後のサインが
俺になってんねん。
横ちょのサインがないのもおかしいやろ?」

横山は、紙を見つめ続けていた。


安田「渋やん、村上君はパソコン苦手やから
勝手に動かさへんやろ?
それ以外の人がしたと思うねん」


横山「そやな...」


安田は続けた。


安田「亮は食べる事には力を入れるから、
人の事を押しのけて選んだりはせんと思うねん。
いつも選ぶ時にめんどくさがるから」


横山は、安田の言葉を静かに聞き続けた。


安田「そしたらさ、
犯人はマルか大倉か、横ちょとしか、、」


言い終わると、安田は静かに横山の言葉を待っていた。


横山「ヤス、俺が犯人なら何で言いに来たんや?」


そう言うと冷たく安田に聞いた。


安田「横ちょが犯人やったら、
自分のサインするやろうし、
俺なんかにバレへんやり方するやろうしな、
犯人候補やけど、 絶対に違うと思ってん!」


そう言うと安田は笑った。


横山は、その笑顔を見て少し俯くと


横山「なるほどな、
それで俺に話しに来たって事か...」


横山の言葉に安田は頷いた。


横山「やっぱり犯人は俺たちの中におるのか...?」


静かにつぶやいた時
ベットの横に置かれている本に目がいった。


横山「ギリシャ神話.....」


その本を手に取ると、
あるページを急いで捜し始めた。

そして、探していたページを見つけると


横山「そう言う事か、違和感はこれやってんな...」


そう言うと笑みを 浮かべた。
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