第24章 反撃スタート
みんなは足元の瓦礫を動かしながら、
考え込んでいた。
錦戸は話を続けた。
錦戸「アイツ、
絵なのに、こっちを向いて笑よってん」
その言葉に、横山が反応した。
横山「絵に爪を刺したんやな、
それが血を流したんやな?」
錦戸は頷いた。
村上「横、犯人は誰か分かってるんか?」
村上は、我慢できずに横山に尋ねてみた。
横山は微笑み
横山「犯人は、魔女や..」
みんなは驚いた。
渋谷「ちょ、魔女って…」
丸山「俺の母さんは、
魔女に殺されたってことか...」
丸山は震えながら答えた。
大倉「なぜ、魔女が、お腹の子供を狙ってるんだ?」
大倉は不安げに尋ねた。
錦戸「敵としてはおもろいな」
錦戸は一人笑っていた。
そんな、仲間を見ながら横山は静かに答えた。
横山「魔女は、もともと人間が、
永遠の美貌をもとめて堕ちた姿や。
しかしそんな力がないから、
俺らの力を奪って、
永遠の美貌を手に入れていたんや」
安田「ちょ待って、ちゃんと説明してや」
安田は困った顔で言った。
横山「アイツの狙いは純血の吸血鬼のガキや、
喰えば永遠の美貌が手に入るんやろ。」
みんなは、横山の話を黙って聞いていた。
横山「しかし、
アイツはマルを手に入れらなかった。
もう既にかなり弱ってるはず。
だから、一刻も早く大倉の子を手に入れたくて、
焦ってるはずや」
丸山を見つめ、告げた。
その言葉に丸山は小さく頷いた。
横山「ここからが、ほんまの反撃開始やな。」