第2章 招かれざる者
安田は、みんなの所に戻って来ていた
安田「めっさ危なかったわぁ...」
少し苦笑いしながら皆に言った。
その顔を見ながら
村上「またアホな事を言ったんか?」
村上がニヤニヤ笑いながら茶化した
安田「ちゃうわ!あの客さぁ、他の客おらんの何で?って聞いて来たんやで」
その言葉に、
ソファーで寝そべっている渋谷が反応した
渋谷「勘のいいと言うか、
小さい事を疑問に思う奴がおるって事やな...」
そう言うと身体を起こした
丸山「ねぇ、気をつけよう...
僕たちの正体がバレたら、
本当にここを去らなきゃいけなくなる...」
自分の恐怖と闘いながらか、
丸山は自分の身体を抱きしめながら言葉を絞り出した
錦戸「危なくなったら、喰えばええやん。
横山くんも言ってたやろ?
死体は何も言えないってよ」
そう言うと、ニヤニヤ笑った
そこに、横山と大倉が帰って来た
二人はみんなの様子を見て何かあったと悟った
そして、横山は静かにみんなに告げた
横山「今回の狩りは、時間をかける...」
みんなは動揺した
錦戸「な、何でや!俺、腹 限界なんやで!」
怒りをあらわにして、錦戸が横山に詰め寄る
それを横山は冷たく見つめた
横山「どうやら、このホテルには大きなネズミが紛れ込んだようや....」
その言葉を聞くと、錦戸はゆっくりと後退りした
渋谷「大きいネズミねぇ....」
渋谷は考えながら言った
村上「横には、そのネズミの検討はついてるか?」
村上は、震える丸山の肩を抱きながら聞いた
横山「全然や、やから時間をかけて相手の出方を待つ」
横山は目を深紅に染めて呟いた
その様子を見た大倉は、皆に聞こえないように呟いた
大倉「神のご加護があらんことを....」
そう言うと冷たく目を伏せた