第2章 招かれざる者
私は、ホテルの一番奥の部屋に通された
その部屋の暖炉は豪華だった
私は部屋に入ると、暖炉の側に駆け寄った
すると、私の荷物を持って来た安田は
ベッドの近くの棚に私の荷物をそっと置いた。
私は彼に、疑問に感じていた事を聞いてみた
「あの、他にお客はいないんですか?」
そう、廊下を歩いて来た時に、
私は人の気配を感じなかったのだ
安田「当ホテルでは、お客様一人を、
全力を注いでサービスをさせていただこうと
考えておりますので、
お一人様しか対応しないシステムなんです」
彼は笑顔で答えてくれた
「ふ~ん...」
私は少し、腑に落ちない部分もあったが、納得した
そんな私の様子を、安田は笑顔で頭を下げ
安田「それでは、失礼致します」
そう言って部屋を出ていった。
私は、部屋をじっくり見て回っていた
この部屋はセンスのいいアンティークで統一されている。
他のホテルにはない雰囲気はこういうところから
醸し出されるものなのか?
私は、大きなカバンからノートパソコンを取りだし
ソファーに腰を掛けて、メールを打ち出した
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お探しの人、発見したと思います
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私は、メールを送り、パソコンを閉じた。
そして、部屋を出て散策に出掛けることにした。