第17章 入り口
丸山、村上は、
絵を入念に調べる横山の様子を、
静かに黙って見ていた。
すると突然、横山の手が止まった
横山「マル、ここの文字を読めるか?」
そう言うと、
マリア様の上を飛んでいる
天使の一人の羽根を指した
丸山は絵に近づき、目を細めた
文字なのか、ただの線なのかも分からないものを
丸山は読みとこうと必死になった。
丸山「.....永遠の美を我のもとへ」
その言葉を発した途端、
大きな音が部屋に響きわたり、
絵が消え、驚く三人の前に扉が現れた。
村上「絵が消えて扉があらわれたで!」
丸山は、驚きいて扉に近づく村上の腕を掴んだ
丸山「気を付けて、アイツがいるかも...」
丸山の手は震えていた。
丸山がどれほど恐怖してたか分かる程に。
村上は、その手に自分の手を添えた
村上「俺らがおるからな、大丈夫や」
その言葉に、丸山は静かに微笑み、頷いた。
その二人を後押しするように横山は口を開いた
横山「敵の面を見に行くで...」
そう言うと、静かに扉を開いた。