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Dye D? 2

第13章 生命力


横山は静かに考えていた


横山「...マリアさまか」


横山の呟きを聞きながら、
丸山が腰を抜かしている私の方に近づいて来た


丸山「貴女にも何か心当たりは?」


私は一瞬考えた。

私は事件を追い掛けて過ごしてきたため、
キリスト教に関わることには、心当りもなかった

だから、ただ首を振った。

丸山はその様子を見ると、優しく微笑んで、
私に言った


丸山「何か思い出したら教えてね...」


「は、はい...」


私の返事を聞くと、丸山はみんなの方を向いた。

その様子を見て、大倉が口を開き


大倉「雪を寝かせてくるよ....」


そう言うと、彼女を抱き上げ、
霧になり消えて行った。

残った彼らは、私の部屋をウロウロしていた。

横山が一人、考え込んでいたからだ。

そんな横山を尻目に、渋谷が言った。

渋谷「マリア様って、キリストの母ちゃんやろ?」

それを聞いた安田が、笑いながら言った。


安田「そんなら、神様のお母ちゃんか?」


ニコニコしながら言う安田に、
村上は笑いながら

村上「アホか、お前は」


そう突っ込むと、みんな笑っていた。

その瞬間、横山の顔が上がった

横山「そうか!!!!!」


そう言うと、突然霧になり消えた。


残された5人は、目の前で起こった事に唖然としつつ
それぞれ笑っていた

村上「全く横はいつもやな...」


そう言い、後を追うように消えた


安田「僕たちも後を追いましょうかね」


笑いながら霧になった


錦戸「俺は何やねん、ケガさせられただけやん...」


そう言うと、サッと霧になった


渋谷「さてさて、今度は何を聞けるんやろな」


嬉しそうな面持ちで、霧になった


そして、最後に一人残った丸山は


丸山「この部屋で大人しくしててね....」


そう告げると、静かに霧になり消えていった。


部屋に一人残された私は
目の前で起こっている事すべてが
夢であればと願っていた。
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