第10章 ゲームスタート
横山は、
腕を押さえてフロント裏の部屋に入って来た。
その場に居た仲間は、血の匂いに驚いて集まった。
村上「どなんしたんや、そのキズは!」
村上は心配して、
横山の腕を押さえるが、
横山は痛がり腕を引っ込める
渋谷「誰に噛まれたんや?」
渋谷は、傷痕を見て聞いた
横山「客が怪我して、亮が暴れよったから...」
腕を押さえながら、横山は言った
丸山「いくら仲間でも、
渇いてる奴の牙による怪我は
命取りになるんだよ ...」
そう言うと、
ゆっくりと手に持っていたお酒を腕にかけていく
腕が消毒されると同時に、横山の腕に痛みが走る
横山は唇を噛み締めて、痛みに耐えた
すると、やっと傷が治りだした
横山「俺も弱ってるな、こんなにも 傷が治らんとは...」
横山は苦笑いした
村上「横、お前何ヵ月飯を食ってないねん?」
村上が心配そうに尋ねた
渋谷「そう言えば、お前が食ってるの見てないな」
二人の問いかけに、横山は俯いた
横山「心配はいらん、今は少し疲れてるだけや」
そう言うと笑ったが、
すぐに顔つきを変えて三人に伝えた
横山「手伝って欲しい事があるんや、
<ネズミ>を調べるために...」
その言葉を聞き、三人はゆっくりと頷いた
そして、
歩きだした横山の後ろを追うように部屋を出ていった