• テキストサイズ

Dye D? 2

第8章 肖像画


私は目を覚ましたが、頭が重かった

しばらくは何も考えられなかったが、
必死で昨日の記憶を辿る

いつもと違う天井が見えていた。

私は、確か...

幻のホテルのチケットに当たって...

「!!!!」

無理やりに身体を起こして、
パソコンの場所に走っていた

「良かった、ロックかけてるから見られるわけないよね...」


私は安心しながら、メールを確認した

あれから送られたのは、編集長からだけだった


このホテルの噂はデマだから、早急に戻れと送られていた

「ちゃんと証拠をつかんでやるんだから!」


意気込み、急いで服を着替えた

もちろん、また調査するためだ。

部屋から出ると、人の気配は全くなかった。

昨日もそうだったけど、
このホテルの不気味な、、この違和感はなんだろう。

言葉に出来ない違和感をずっと感じていた。

床にひかれた絨毯

壁の蝋燭

窓を覆う分厚いカーテン…

今の時代に不似合いだけど、この屋敷には合っていて

中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのような
錯覚に陥る。
この屋敷だけが、時を止めて動かないような…。
私は足音を立てないように歩いた。

そして、昨日に食事の時に連れて行かれたリビングのドアを開けた

私は一瞬声が出そうなぐらいに驚いた

そこに人が立ってたからだ

焦ってドアを閉めようとしたら、
その人が声かけてきた


丸山「おはようございます、探偵さん」


そう優しく言うと、彼は小さく笑った

私は驚きながら、しめかけたドアを止めた


「お、おはようございます..」

私は、途中のドアを持ちながら、どうしようかと迷っていた。

丸山「ふふ、どうぞこちらに..」

優しく言うと、風のようにふわりと動き、私の手を引いて中に誘導した

私は彼の動きに合わせて、部屋の中に入った。

私は驚いた

少しの違和感も感じさせず、彼は私を動かしたから

不思議そうに見つめる私に、優しく微笑みかけた


丸山「どうかされましたか?」

私は、静かに首を振った

そうすると、彼は壁の肖像画を見つめた

私も彼の目線を追って肖像画を見た

それは、マリア様の肖像画で、
周りには天使がいて優しく子供を抱いていた

「..綺麗」

私はその絵に本気で感動していた
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp