第6章 彼女
私は部屋に戻り、パソコンに向かった
新しいメールが届いていた
______________________________________
妹の特徴、
胸の所にロザリオ形のアザ
_____________________________________
「ロザリオのアザ...?」
この尋ね人は綺麗なロザリオを持っていて、
自身の身体にもロザリオのアザ?
あのフードの女は、ずっと分厚いコートを着ていた。
胸のロザリオなんか、
どう確認したらいいんだろう。
あの様子では、
大倉が絶対に彼女に私を近寄らせないだろうし…。
そもそもなぜ、あれほどに警戒しているのか?
それが、私には不思議だった。
やはり、誘拐した女だから?
でも、彼女は助けに来た私に助けを求めるより
彼らに惚けてる。
なぜ?
既に、彼らに洗脳されているから?
すると、パソコンにまたメールが届いた。
______________________________________
6人の青年、屋敷に下敷きにより死亡
肝試しで行った先の事故
_______________________________________
それは、かなり昔の記事だった。
なに、この写真はこの屋敷だけど
今とは少し違う感じがする。
なぜ依頼主は、この記事を送って来たのだろう。
私は不安になって返信してみた。
___________________________________
その記事は、これと何か関係しているのですか?
___________________________________
返信がくるまでの、時間のもどかしさ……。
いったいこの屋敷で何があったのだろう?
私の好奇心はますます大きく動いていた。
____________________________________
彼らには決して油断してはなりません。
命を落とす事になります。
_______________________________________
そのメールで初めて、
私はゾッとした。
踏み込んでは行けない場所に
踏み込んでしまったことに
今更になって気づいてしまったから。