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Dye D? 2

第6章 彼女


しばらくして、私は部屋に戻っていた

あのお墓には、どんな秘密があるのだろう。

なぜ、あの人はあんなに必死に、お墓を守ってるのだろう。


私の謎は深まっていた


その瞬間、私の視線の先に
大倉とあのフードの女が、
こちらに歩いて来ていた


大倉は私とすれ違う時に、軽く頭を下げた

「あの、貴女は私が屋敷来た時に
お会いしましたよね」


すると女は不思議そうに私を見つめた


「庭で花束を持ってましたよね..」


私は思い切って聞いた


「いえ、私は今日は外には出ておりませんので...」


彼女は私にそう言った。
嘘を言ってはいないようだ。


すると、彼女の前に大倉が立ちはだかった


大倉「お客様、そろそろお部屋にお戻り下さい..」


そう言うと、彼女の肩を優しく掴み

先を急ぐように誘導した

そして、大倉は私に頭を下げて立ち去ろうとしたが
私は彼を呼び止めた


「では、あの人ではなかったら誰なんですか?
あの人は双子ですか?」


大倉は、一体何を言っているんだ、と言いたげな顔をしたが

私は構わず続けた


「確かに彼女でした、あの顔...」


その言葉に、大倉は困惑した顔をした


「嘘だと思うなら、フロントの係の人に聞いて下さい、あの人も会ってますから」


なぜ、私は自分が何をむきになっているのか
分からなかった。

ただ、嘘を言ってはいないことを
信じて欲しかったのだ


すると、彼はゆっくりと頷き


大倉「一度、確認してみますね」


そう言うと、フードの女の後を急ぎ足で追った。


あの女は何なんだろう?


噂ではこのホテルに女はいないはずだったのに、
何故二人の女が...?



どこまでが噂で、どこまでが本当なのか、、
私にはもう分からなかった。


それが、私の心の不安を駆り立てていた。
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