第5章 心
部屋の奥に戻った錦戸は、静かに言った
錦戸「あの女、ほんまに危ないわ...」
それを聞いた渋谷は、横山に伝えた
渋谷「そろそろ、あの女に恐怖を与えないのか?」
横山は本に目を通しながら言った
横山「まだや...」
その言葉を聞いて、村上が動く
村上「何を調べとるんや?
何か気になる事でもあるんか」
そう言いながら、横山の見ている本を覗いた
安田「横山くんは、何をたくらんどるん?」
そう言いながら、ニヤニヤ笑っていた。
丸山「彼女は、僕らを調べに来たん?」
丸山は、不安顔でみんなを見た
横山「まだ、何にも分からんよ...」
そう言いながら、本を読み続けていた
錦戸「もし、バレたら喰ってええん?」
そう錦戸は言うと、牙を光らせた。
横山「毎回、言ってるやろ?何事も、時期尚早はあかん」
横山の冷ややかな態度に、
錦戸は少し怒った顔をして、ソファに腰を下ろした
渋谷「それより、大倉は女と一緒なん?」
その言葉に、他のメンバーはざわめいた
しかし、横山は冷静に言った
横山「恋人のケンカには、俺らは入れんからな」
その言葉に、安田が反応した
安田「えっ、ケンカしてたん? 」
驚いて聞いた言葉に丸山は言った
丸山「二人で解決しなきゃね...、未来があるし」
その言葉を聞き
横山「俺らの未来もやろ?」
そう言うと、
本を静かに閉じて立ち上がり
一人部屋を出ていった