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脱出せよ【黒子のバスケ】

第17章 開眼


そうとわかればやることはただ一つ。


「ウォォゥォォ」

「邪魔だぁぁぁぁぁーーーーーっ!」


目の前のゾンヒの蹴っ飛ばして前に進む。リアちゃん曰わくその一人は校長室にいるらしい。

この学校、実は本館と別館があるらしい。その別館に校長室があるとのこと。

そして小林さんから


「あー、別館に誰かいるねぇ。誰だろ。名前わかんねーや。」


と聞いたものだからリアちゃんに別館に飛ばしてもらって単独行動中。

いや、皆さんだいたいわかってるかと思うけど大反対してましたよ。征十郎は。

だがしかし彼には黒子くんとともに体育館に戻ってもらってこの事情を説明してもらわなければならなかったので体育館に飛びました。

リアちゃんは力を使いすぎたので少し眠ってから別館に来るらしい。

別館って学校だった本館とは違って宮殿みたいだ。

赤いカーペットにシャンデリアがたくさんあって、キラキラした装飾品でかざられている。

別館にはリアちゃんも征十郎も黒子くんもいない。なので私の隣には小林さんがいます。


「……渡辺さん、最強じゃねーのか、マジキチ……」

「誰がマジキチですか!私のことですか!ありがとうございます!」


最敬礼スタイルでお辞儀をすると小林さんがしゃがんだ。


「ごめん。ちょい休憩…。」


ハァと息を吐き出した小林さんの額にはうっすらと汗があった。


(……ここの照明、きついのかな?)


天井を見上げると、眩しいくらいに輝いているシャンデリアと装飾品に反射した光。

アルビノの小林さんにはきついのかもしれない。

だからといえ、どうすればいいんだろうか…


私はキョロキョロとあたりを見渡した。


ふと少し前に扉があることに気づいた。


保健室


レトロな字でそう書いてあった。
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