第27章 過去の記憶
「わぁぁぁぁぁぁーーっ!!」
「ぬぉぉーーーーーっ!?」
私の大声にビックリしたのか爽やかな茶髪の人は叫声をあげた。
えっと…。なんか咲姫ちゃんが大変なことになってー、んで…何かわかんないけどここにいた!?目の前にこの人がいた!?
「宮地さん、どうかしたんですか?」
腰を抜かしている私を差し置いて片目が隠れたかっこいい人がやってきた。
「こ、こここいつがきゅ、急に現れたんだ!びびるだろ!」
「じょ、女子…………?」
片目の人に続いてなぜか顔の赤い青いジャージを着た人がやってきた。
「な、な、な!?」
もうパニック。目がグルグルまわるぅ!
「…何かこの子、誰かに似てませんか?」
「「は?」」
突然片目の隠れた人がそう言いだした。
それってもしかして…
「あの、間違ってたらごめんなさい。咲姫ちゃんのことですか?渡辺咲姫ちゃん。」
「ん……あぁ、言われてみれば!」
「おぉ!マジで似てる!似すぎ!」
「…………なるほど」
皆さん納得されたようで。てことは咲姫ちゃんのお知り合いかぁ…。バスケつながり?
「てことはお前、渡辺の妹…とか?」
「いえ、いとこです。」
ニヘーと笑えばあぁ、納得と言われた。え、この気の抜けた顔でそんなこと言われるの?咲姫ちゃん普段どんな顔してるの?
「あの、私お兄ちゃんや咲姫ちゃん達とはぐれたみたいで少し心細くて。一緒に行動してもいいですか?」
「も、モモモモモチロンダ」
「あぁ気にすんな。女子が苦手らしくてな。」
「ふえぇ!?無理しなくていいんですよ~!」