• テキストサイズ

脱出せよ【黒子のバスケ】

第17章 開眼


「とりあえずテツヤ、無事なんだね。」

「はい、このとうり。」


征十郎がフッとほほえんだ。それを見て黒子くんがちょっと驚いた顔をしていた。


「赤司………だっけ?洛山の……。お前にもここのこと、しゃべっとくわ。もう黒子には言ったしな。」


小林さんは、征十郎にこの施設のことをしゃべり始めた。………なんで知ってるんだろ?


「………ということでまぁ今回のターゲットはそこのお嬢さんなわけで……」


私がターゲットだという話題に入った瞬間、征十郎がバッと私をみた。

わぁぁぁ…怒っとる…なぜに!?


「…赤司くん、ここはこらえてください。」

「…………あぁ。そうだね。」


ナイス。黒子くんナイス。君のおかげで怒りがおさまったようだよ!!!!!!!


「……それで、タイカのことだけれど。」


リアちゃんはコホン、と咳払いをして話しを変えた。


「タイカは、まだ赤ん坊だったころにこの施設にいたのよ。」


0コンマ数秒で私は叫んだ。


「えええーーーーーーー!?なんで!?殺されたんじゃなかったの!?」

「真紀さんがタイカを抱いてこの施設から逃げたのよ。」

「僕自身なーんにも覚えてないけどね。まぁどういうわけだか、俺ここでは超すごくてさ。なんか、思い通りにこの施設を操れるみたいな?」


小林さんもよくわかっていないのだろうか。苦笑していた。


「あの……小林先輩、ここはなんなんですか?」

「あ?知らね。僕はいっさい覚えてないから。」


となると……
皆の視線はやはりリアちゃんへと向いていた。


「ここは……」


リアちゃんが口を開くと勢いよく風が吹いた。


「何が起きてるんですか?」

「わっかんねー!」


どこまでも冷静な征十郎と慌ててるタイカさん。

風で体がとばされそうになったので必死に黒子くんにしがみついた。ごめん…!


リアちゃんは風をもろともせずに立っていた。


「来たわね……。いいわ、出て行くわ……。でも、そんなに怒ることないわ……。でも、覚えていてね…。ここの主は、あなたからタイカに変わったことを。」


そう誰かにしゃべりかけていた。


/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp