• テキストサイズ

脱出せよ【黒子のバスケ】

第9章 再会


「で、お二人さんは何いちゃついとるん?」


……しまった。


「…お姉さン?あの人だぁレ?」

「見ちゃ駄目。サトリがうつるよ。」

「そーんなこと言わんとってーやー。てゆーか心配してたんやでー?」


…思ってませんでしたね。むしろ急に消えやがってちくしょうめがとか思ってたんでしょうね。


「………やなやツ」

「あ!聞こえたで今!第一に誰や!」


ボソッと言って私の後ろにサッと隠れてパーカーを握ってくる佐藤君。


「サトリに教える名前はなイ。」

「サトリちゃう!今吉翔一や!」

「サト吉サト一さン?」

「ちゃうわ!」

「じゃあリ吉リ一さん」

「もはや誰やそれ!?」


相変わらず私の背中に隠れているが今吉さん相手にここまでできたら上出来である。


「えらいっ!えらいよ佐藤君!もっとやっちゃえ!」

「渡辺…心配して損したのだよ…」

「え、心配してくれたんだー?」

「ばっ!ちょっとだけなのだよ!」

「……ツンデレおつかレ」

「小さいの!聞こえてるぞ!」


また更に私の背中に隠れてしまった。


「……でかイ………巨人……!?」


影が出来たと思えば紫原君がいた。


「えー?俺巨人じゃないしー?よしよーし。」


紫原君が頭をなでるがどう見てもわしずかみされてるようにしか見えない。


「こ、怖イ……!お姉さん助けテ!」

「わぁ!私を盾にしないで!落ち着いて人間!普通の人間!シンプルパーソン!!!」


なんだよシンプルパーソンて

ていうか佐藤君案外子供っぽいとこあるじゃない。

すると今度は私がやってきた実渕先輩に頭をなでられた。


「咲姫ちゃん、元気そうで良かったわ。ね、征ちゃん?」

「………あぁ。」


征十郎はどこかムスッとしていた。
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp