第9章 *7*
「キュラ、大丈夫?」
シーラは、心配そうな表情でキュラに質問をする。キュラは、大丈夫なのか首を縦にコクリと頷く。
「見えてきたぞ、女型の巨人だ。殺すか…。」
クロークの一言に、キュラとシーラは、前を向く。目の前には女型の巨人がいた。キュラとクロークは、木を利用しては素早く移動してシーラは、空を飛んでいる状態だ。
エレンは、音響弾!?と驚いていた。
「…お前らの仕事は何だ?その時々の感情に身を任せるだけか?そうじゃなかったハズだ…。この班の使命は、そこのクソガキにキズ1つ付けないよう尽くすことだ。命の限り。」
リヴァイの言葉に、皆の顔色が一気に変わる。そう、元々リヴァイ班はエレンを守る為に、ずっと付いていたのだった。
──!?…オレを監視するためなんじゃ…。
リヴァイの話では、このまま馬で駆けると言い出しては、エレンは驚きを隠せない。
「了解です!」
リヴァイの言葉に、返事をするペトラ。エレンの口からえ…!?という言葉が漏れる。
「駆ける…って…。一体どこまで…!?それに!ヤツがもうすぐそこまで!」
チラっと後ろを振り向けば、女型の巨人がいる。その時、キュラ達が動き始めた。最初に動いたのはクロークだ。クロークは、女型の巨人の足元を切ろうとしていた。
思いっきり足に力を入れては、木から襲い掛かろうとしていた。それに気付いた女型の巨人は、大きくジャンプをして避けて、そのままクロークを踏み潰そうとしていた。
それを読み取っていたクロークは、いとも簡単に避けてしまう。