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壁外の九尾狐【進撃の巨人】

第8章 *6*


「わからなくても今の状況じゃ、やることは決まっている。」

アルミンがそんな事を言いながら、持っていた緑の煙弾を空に向かって撃つ。

「判断に従おう。」

アルミンの一言だけに、ジャン、ライナー、クリスタも動き始めた。一方で、エレンがいる班、リヴァイ班は指示通りに動いていた。

緑の煙弾を見れば、リヴァイはオルオに指示を出す。オルオは、リヴァイに言われた通りに、緑の煙弾を撃つ。

──ここが陣形で最も安全な位置だからか…壁外なのにまるで巨人の気配がしない。今の所は順調に進んでるように感じる…。でも実際の所はどうだろう…。初列の方じゃ既に死人が出ているんじゃ…。

エレンは、最悪な事態を予想していた。すると、その時に口頭伝達が回ってきた。

「右翼索敵、壊滅的打撃!右翼索敵一部機能せず!以上の伝達を左に回して下さい!」

それを黙って聞いていたリヴァイは、ペトラに指示を出す。ペトラは、リヴァイに言われた通りに、左に向かって口頭伝達をしに行った。

右翼側!?確かアルミンはそっちだ…。でもアルミンも他のヤツらもまだ中央の近くが持ち場なはずだ。そこまで巨人は侵攻してないだろう。

すると最悪な事にリヴァイ班の近くから黒の煙弾が撃たれたのが見えた。

「黒の煙弾!?奇行種が!?」

エレンに、黒の煙弾を撃つように指示するリヴァイ。

「何てザマだ…。やけに陣形の深くまで侵入させちまったな。」

エレンは、リヴァイの言われた通り黒の煙弾を空に向かって撃つ。

すぐそこまで…巨人が…あの煙弾の下で誰かが…戦っているのか…。

黒の煙弾が撃たれた場所では、女型の巨人が迫っていた。それを討伐しようと動く班があった。
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