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壁外の九尾狐【進撃の巨人】

第7章 *5*


アルミンだけじゃなく、ジャンも不思議に思ってしまった。

「右翼側?オレに配付された作戦企画紙では左翼後方あたりになってたぞ。」

ジャンの言葉を聞いたアルミンは、一度黙ってから、口を動かしていく。

「僕の企画紙には右翼前方あたりにいると記されていたけど…そんな前線に置かれるわけがない。」

アルミンからもエレンがいる部隊は、皆とは違っていた。

──エルヴィン団長が捜していたもの…やっぱり…考えたくはなかったけど…。

やはり、アルミンはエルヴィンの考えを予想をしていたらしい。今までそれを聞いていたクロークは、呆れた表情をしていた。

それはまるで、馬鹿馬鹿しいと思っているらしい。ライナーは、疑問に思いながらアルミンに、エレンがどこにいるのか尋ねれば、アルミンの予想では一番安全な場所っということで、中央の後方だと言う。

「アルミン!今は考えごとしてる時間はねぇぞ!煙弾が指令班まで届き撤退運動に移れば右からの巨人集団は回避できるだろうが…。」

ジャンは、アルミンにそんな事を話始める。『超大型』・『鎧』級の脅威だとして、複雑な情報を煙で伝えるのは難しいと話しては、煙弾が届くまでもなく指令班まで潰れてしまうと、予想をする。

「何が言いたい?」

「…つまりだな。この距離ならまだヤツの気を引けるかもしれねぇ。オレ達で撤退までの時間を稼いだりできる…かもしれねぇ…何つってな…。」

ジャンが、そんな事を言ってはアルミンとライナーの表情がいつも以上に、険しくなる。クロークが言った通りに、足止めをするつもりだった。

それを読んでいたクロークだったから、アルミン達に忠告をしたのだ。
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