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壁外の九尾狐【進撃の巨人】

第7章 *5*


それだけではない。アルミンとライナーは、他の煙弾を見ては、驚いていた。

「右翼側から上がったのか!?作戦遂行不能な痛手ってことか!?」

後ろから追い付いたジャンがアルミンとライナーに知らせる。それも、かなり慌ただしかった。

「右翼索敵が一部壊滅したらしい!巨人がわんさかと来たんだ!何でか知らねぇけど!」

ジャンの一言に驚きを隠せない2人。ジャンは、更に詳しいことを2人に説明をした。足の速い巨人が何体も襲ってきている。

現在では、何とか食い止めているが索敵は機能しないというのだ。この時点から、大損害を起こして、更に言うなら全滅すると言い出す。

アルミンは、驚きながら前方を見ながら言った。

「あいつが来た方向からだ。まさか…あいつが巨人を率いて来たのか!?」

アルミンの言葉で、不思議に思ってしまったジャンは、あいつ?と声を漏らしながら、前方を見る。そこには、女型の巨人がいた。

「何であんなところに巨人がいるんだよ…。奇行種か?」

「いいや…違うんだ。あいつは…巨人の体を纏った人間…エレンと同じことができる人間だ。」

「何だって!?」

アルミンの一言に、驚きを隠せないジャン。そして、その様子をずっと見ていたキュラ達の姿もあった。あれから、もの凄いスピードで移動をしていた。

「へぇ~…、随分と頭が働く人間がいるんだね。」

キュラの声が聞こえたアルミン、ライナー、ジャンは驚きながらその方向をみる。空中にいたのだ。そして、彼らの隣にはずっと走りつづけているクローク。

「お前らは!?」

ジャンは、声を張り上げてはキュラ達に質問をしてしまう。
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