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壁外の九尾狐【進撃の巨人】

第5章 *3*


逆に短い人生だからこそ、人間はしっかりと生き続け足掻き続けるのだろう。たが、妖怪である3人にとって、今回の出来事も単なる暇潰しになってしまう。

やがて、壇上に調査兵団の団長であるエルヴィンが姿を現す。勿論の事、キュラ、クローク、シーラも黙り話を聞く。

「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス。調査兵団の活動方針を王に託された立場にある。所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのはやはり調査兵団の勧誘に他ならない。」

エルヴィンは、その後今回なかった出来事を話なによりも自分の力の限界を話、エレンが巨人化になることも話す。

そして、エレンが住んでいたシガンシナ区で、エレンの家の地下に、巨人に関することも話す。

「我々はその地下室に辿り着きさえすれば、この100年に亘る巨人の支配から脱却できる手掛かりを掴めるだろう。」

話を聞いていた、訓練兵は地下室だと…と言葉を漏らす。

──いくら兵士を集めたいからって、その情報まで公にするなんて…。

アルミンはそんな事を思いながら考えていた。その話を聞いていた、兵士達はザワザワと騒ぎ出し始める。

「もうそんな段階まで来てるのか…。」

「巨人の正体がわかればこの状況も…!」

兵士から次々と、そんな話をしているがエルヴィンは、黙って様子を伺っている。それに感づいたアルミン。

──イヤ…。何か意図があるんじゃ…。団長は一体…。

「何を見ようとしているんだ?」

「え?」

アルミンがそんな風に思いたがらポツリと呟くと、隣にいたミカサも不思議そうな表情へと変える。すると、エルヴィンはただ…と言葉を繋げようとする。
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