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壁外の九尾狐【進撃の巨人】

第5章 *3*


「今日、兵団を決めなきゃいけねぇのに…。」

コニーは、自信なさそうに呟いていた。それを黙って聞いているアルミン。

「チクショー…。あのジャンが調査兵団になるって言ってんのにな…。」

「え!?ジャンが?」

アルミンが驚くのも不思議ではない。ジャンは、最初の頃は憲兵団に入ると言って、今までの訓練を頑張ってきた人間だ。

しかし、討伐が終わってからジャンの考えが変わったのだ。そして、コニーはアルミンの隣にるアニに言う。

「なぁ…アニお前どう思った?あいつがやるって言ってんだが?」

「別にどうも思わないけど?私の意志は変わらないから。」

アニは、冷静な表情でコニーに答える。それを聞いたコニーは、…そうかと返事をして続けて言った。

「お前、憲兵団にするんだよな…。」

そうアニは、憲兵団になることを志願している。アニの性格からにしたら一度決めた事は、折れないタイプだ。なぁ…アニとまた呼び掛けるコニーは、難しそうな表情を浮かべる。

「オレも憲兵団にした方がいいかな?」

「あんたさぁ、人に死ねって言われたら死ぬの?」

「…何だそりゃ死なねぇよ。」

「なら自分に従ったらいいんじゃないの。アルミンあんたはどうなの?」

アニからの質問で、え…と言葉を漏らすアルミン。でも、それでも驚きの表情を見せず僕は…と語り出すアルミン。

「そうしなきゃいけない理由が理解できたら死ななきゃいけない時もあると思うよ。…嫌だけどさ。」

アルミンの言葉を聞いたアニは、とくに何にも反応を見せずに、そう…決めたんだ…とアルミンに問い掛けると、アルミンはうん、と言葉を漏らす。
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