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声をきかせて。

第6章 4。


私はヨンベが冷たいおしぼりを貰ってくれたおかげで、少し酔いがさめた。

「もう大丈夫!ヨンベありがとうね!」

そう言ってトイレに行った。

立ち上がってトイレに向かったハルをジヨンが見ていて追いかける。

トイレから出てくると、壁によしかかって立つジヨンがそこにいた。

「あれ?ジヨン。どしたの?」

ジ「大丈夫?具合悪い?」

「ううん!大丈夫!さっき少しフラっとしたんだけどね、ヨンベ来てくれて大丈夫だったよ!」

そうニコニコしながらヨンベの事を話すハルに、ジヨンはなんだか腹が立った。

ジ「ふーん。いつの間にかヨンベと仲良しなんだな。」

トイレの前の狭い通路、私が戻ろうとするとそう言ってジヨンは遮るように反対側に手をついた。

「ジヨン??どしたの??」

手をついて黙って私を見下ろすジヨンに何だかドキっとしてしまう。

ジ「好きなの。。。?ヨンベの事」

「え?何言ってんの?」

ジ「ハルの一番好きな人って誰?」

真剣な目でジヨンが私を見てくる。

私は「ジヨンだよ!」って素直に言う勇気がなくて。

「何言ってんのジヨンwジヨンも結構酔っぱらってる??w」

ハハwっとちゃかすように私が笑いながらジヨンの腕の下をすり抜けようとした時。。。

グイっ!!

一瞬だった。

何故か私はジヨンに抱きしめられている。。。

「ジ。。ジヨン。。??//」

ドキドキで胸が破裂しそうな私の耳元でジヨンが言う。

ジ「そうかも。酔ってるのかも。俺。。。ハルが気になる。。。」

ジヨンは自分の気持ちにようやく気がついたのだった。。。。
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