第3章 失礼な男の正体。
『別になにも』
「まぁ話したくないなら無理にとは言わないけど。今日はとことん付き合ってやるよw」
そう言ってジヨンはまたグラスにシャンパンをついでくれた。
『てかジードラゴンがこんな一般人とこんなところで遊んでていいの?』
「ジヨン!」
『あ。。うん』
「俺だって普通の人間ですから。遊ぶし酒も飲むし。毎日歌ってるわけじゃないよw」
『そうだよね』
「明日は一日オフだったからメンバーとさっきのクラブに行ってたんだけどさ。変な女見つけて。気になって気がついたら声かけてたw」
『変な女って。。。』
「俺も自分でもびっくりしてるw普段あまり自分から声かけたりしないから」
『あー。黙ってても沢山女の子寄ってきそうだもんね』
「まぁねw」
『少しは否定してよw』
「だってホントの事だし?まぁそっとしておいて欲しい時もあるんだけどね。自由がないって感じ」
『大変だね。芸能人も』
「でもハルみたいな女初めてw」
ジヨンはソファの背もたれに深くもたれかかり、天井を見ながら言った。
「俺がジードラゴンってわかってもキャーキャー騒がないし、態度変わらないしwホント最高」
『それって褒め言葉?』
「もちろん。それに。ハルすげぇ美人だしスタイルいいし」
そう言って私の方を見て、綺麗に巻いてもらった髪に人差し指を絡めた。