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人を好きになるという事。

第3章 失礼な男の正体。


[な。。なんで。。G-DRAGONが目の前にいるなんて。。。夢なの。。?]

そんな事を考えながら運転してる彼の顔をマジマジと見ていた。

「穴あく」

『え?』

「そんな見られたら穴あきそうって言ってんの!」

そう笑いながら言った顔がまた。。。

何て言うか綺麗で。。。

目が離せなかった。。。

「聞いてんのかって笑」

なんか言われてたけどこれが現実なのか訳が分からなくなっていた私は、相変わらず彼を見つめたままで。。。

そんな私に彼は笑いながら「聞いてんのか」って言って私の頭をぐしゃぐしゃっと撫でた。

『あ。。』

急に恥ずかしくなり下を向いた。

しばらく走ると車は一件の路面店の前に停まった。

「ついた」

そう言って彼は運転席から降りる。

私はどうしていいかわからずにいると、助手席にまわった彼がドアを開けてくれる。

「何してんの笑。行くよ」

そう言って私に手を差し出した。

『え?あ。。うん。。。』

私がその手に右手を重ねると、グイッと引っぱり私を車の外に出した。

彼は車に鍵をかけると「行くよ」と言って目の前のお店に入って行く。

そのお店を見ると。。。

『え。。。えぇ。。!』

誰もが知っている高級ブランドの前。

『ちょ。。ちょっと!待ってよ!』

私は小走りで彼を追いかけて入り口で彼を捕まえる。

「ん?なに?」

『いや。。何?じゃなくて。。。こんなカッコで入れるわけないじゃん。。。てか今何時だと思ってるの?やってるわけない。。』

そう言いかけた時。。。

お店の電気がついて中から人が出てきた。

「お待ちしておりましたクウォン様」

そう言って深々とお辞儀をした。

「すいませんこんな時間に。とりあえず彼女に会いそうな物一式用意してもらえる?」

『え。。ちょ。。ジードラゴン。何言って。。。』

「かしこまりました。ではこちらに」

そう言った店員さんに付いて行くようにお店の中に入った。

中に入ると既に何着か用意されていて。。。

それに合わせた小物もずらりと並んでいる。

そこからジードラゴンは躊躇する事なく、コレにコレにコレにって選んで店員さんに渡す。

「じゃあ何着か選んだから着てきて」

『いや。。意味わかんない。。ねぇ。。』

「はやく!」

NOと言う答えは通らないようだ。。。
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