第3章 失礼な男の正体。
『ちょ。。待って。。どこ行くのって』
「ん?さぁw」
『さぁって。。。』
「メチャクチャしたい気分なんだろ?」
『え?』
「さっき言ってたじゃんw」
そんな事いったかも。。。なんて。。。言ってる場合じゃない!
【え?え!?メチャクチャしたいって。。。変な意味でとらえてないよね。。。この人。。。】
彼の顔を確認したかったが肩を抱かれて歩いているから彼の表情は見れなかった。
『あ。。あの。。』
「メチャクチャしてやるよw」
そう耳元で言った彼の少しかすれた声に、何故かドキドキした。
わけもわからず彼に連れられるまま歩くと目の前にはすごい車。
真っ白の映画かなんかでしか見た事ないような車の前で止まった。
彼はポケットからキーをだすとドアが開いた。。。
真上に。
『な。。なにこの車。。。おもちゃ?。。。』
「ははwんなわけねーだろw乗って」
『あ。。シート汚れちゃう。。』
「いーから」
笑いながらそう言って彼は助手席に私を押し込んだ。
運転席に乗り込んだ彼がキャップを外して髪をかきあげた。
『す。。。ごい。。色。。』
キャップを脱ぐと彼の髪の毛は白に近い色だった。
私の言葉に「ん?」と言ってサングラスを外してこっちを見た時。。。
びっくりしすぎて声にならない声が。。。
『あ。。え。。ジ。。。ジ。。』
「なに口ぱくぱくしてんの?おもしれ〜女w」
『ジ。。。ジ。。G-DRAGON!?』
「っ。。せぇ。。。でけー声出すなよ」
『だ。。だって。。。え?なにこれ?は?』
もう私は訳が分からなかった。
【なにこれ!?夢?なんで目の前にG-DRAGON!?】
「おもしれ〜w百面相かよw」
そう言ってG-DRAGONがケタケタと笑う。
通りで身につけているものも車も高級品ばかりなわけだ。
「とりあえず。お前の服なんとかすっか」
そういってまたどこかに電話をかけた。
「じゃあ行くか」
『え?どこに?』
「お楽しみw」
そう言うとG-DRAGONはエンジンをかけるともの凄いエンジン音と共に走り出した。